映画『フロントライン』の正直な感想【重要なネタバレあり】

引用元:映画.com

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先日公開された映画『フロントライン』を観てきたので、正直な感想などを書いていきます。

実話を基にした作品で、横浜港に入港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセスで発生した新型コロナウイルス感染の恐怖を描いた社会派ドラマであります。

なごみブルー

『フロントライン』ってどんな映画なんだろうと思っている方に、この記事を読んで是非参考にして頂ければ幸いであります!!

結論からいうと、今年観てきた映画の中でトップ3に入るほどの心に響く素晴らしい作品でありました。

過去に僕は老人福祉施設でコロナによる集団感染を経験したことがあるので、同じ医療従事者の自分にはとても突き刺さる内容で、観終わった後とても感銘を受けてしまいました。

なごみブルー

本作は医療従事者特にコロナによるクラスターを経験されたことのある方にぜひ観て頂きたい作品であります。

こんな方にもおすすめ!!

リアル志向で重厚な作品が好きな方。

実力派俳優陣による熱い演技を堪能したい方。

なお本作はアクションなどの派手な描写は一切ないので、そういうのを求めている方にとっては物足りないと感じられるかもしれません。

当記事は重要なネタバレが含まれています。
目次

作品概要

引用元:映画.com

メインキャスト

結城英晴:小栗旬

仙道行義:窪塚洋介

真田春人:池松壮亮

立松信貴:松坂桃李

羽鳥寛子:森七菜

上野舞衣:桜井ユキ

など

【2025年公開】上映時間:129分

全体の指揮を執るDMATの指揮官結城英晴小栗旬さん、船内の最前線で指揮を執る仙道行義窪塚洋介さん、DMAT隊員で愛する妻と娘を家に残してきた真田春人池松壮亮さん、厚労省の役人立松信貴松坂桃李さん、クルーズ船のクルーでDMATを通訳でサポートする羽鳥寛子森七菜さんが演じるなど、実力派俳優陣による、多くの命を救う為に奔走する熱い演技を堪能することが出来ます。

ざっくりあらすじ

引用元:映画.com

2020年2月3日、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港。

船内では未知のウイルスが蔓延しており、体調不良や発熱などの症状を訴える者が続出していた。

日本政府は未知のウイルスにどう対処してよいか分からない状況で、医療ボランティア組織である『DMAT』を現場に派遣させることに。

こうして未知のウイルスに立ち向かい、感染するリスクを負いながらもDMATの隊員たちとクルーズ船のクルーたちは懸命に救命活動にあたっていくことになる。

良かった点

引用元:映画.com

骨太で見応え抜群の厚みのある物語

アクションやパニック要素などの大袈裟な描写は一切なく、下手にエンターテインメント作品に仕上げずに、より現実的に淡々と物語が進んでいくのが良かったです。

ストーリー構成に無駄がなく、最後まで緊張感と緊迫感が続いていて、作品に没頭できました。

なごみブルー

また、よくありがちなお涙頂戴的な展開が全くないのも非常に好感が持てました。

様々な登場人物たちが織りなす熱い人間ドラマ

多くの人命を救おうと躍起になって奔走するDMATの指揮官である結城と、彼の右腕的存在である仙道の両名が熱血漢でカッコよすぎました。

厚労省の役人である立松は国内にウイルスを持ち込まないことを優先しがちで、高圧的な態度で見下したような発言が目立ち、嫌な奴だなーと思いながら観ていましたが、次第に船内の人命に目を向けるようになり、巧みな交渉術で入院可能な病院を抑えるなど努力する姿が観られて好感度が爆上がりしました。

DMATの隊員の一人である真田春人は、自身のせいで家族が周りからばい菌扱いされて、差別やいじめを受けてしまいかねないと不安や恐怖に陥ってしまうという、非常に共感の持てる人物でありました。

なごみブルー

作中でマスコミが過熱報道をしたりと腹立たしい場面がいくつかあるのですが、結城が『あなたたち面白がってませんか!?』とブチ切れるシーンに痺れてしまいました。

気になった点

引用元:映画.com

マスクをしていない場面が気になってしまった

些細なことなんですが、DMATの隊員たちが船内の待機場所でマスクをしていない場面が何度かあり、そこが気になってしまいました。

エンドロール中にマスクをしていないのは作品の演出上そうしているという補足説明があったので納得出来ましたが、冒頭にちゃんと説明してくれてたら最後まで違和感なく観れたかなーと感じてしまいました。

一部脚色しているであろうシーンが気になってしまった

例えば外国人夫妻のエピソードにおいては、夫がウイルスに感染し入院したが、その後意識がなくなってしまったという知らせを聞いた妻が客室のベランダから飛び降り自殺しようとし、船内クルーである羽鳥が必死になだめて落ち着かせる場面がありました。

他に幼い外国人兄弟のエピソードにおいては、兄は陰性だけど弟が陽性で隔離されてしまいますが、兄は感染する恐れがあるのを承知で弟と最後まで一緒に居てあげようとする場面がありました。

どちらもどこまでが本当のことなのかが分かりませんが、観賞中にほんの少しだけ気になってしまいました。

なごみブルー

けどその効果もあってか、その後の外国人夫妻と兄弟のやり取りにおける場面で思わず泣いてしまいました。

さいごに

引用元:映画.com

冒頭にも書いていますが、僕は過去に老人福祉施設でコロナによるクラスターを経験したことがあり、これにより入居者職員合わせて30人以上が感染し、入居者5人以上が亡くなってしまいました。

そんな凄惨な現場を経験したことがあるからこそ、本作で描かれている描写には非常に共感を持ててしまいました。

本作品のもとになった出来事は当時のニュースで知っていましたが、その時は他人事のように流しながら観ていました。

けど実際には本作で描かれているような感染症の恐怖や、死と隣り合わせの医療従事者たちによる懸命な救命活動が行われていることがあったことは知りませんでした。

こんな大変素晴らしい作品を劇場で鑑賞出来て、本当に良かったです!!

以上、映画『フロントライン』の紹介でした。

おわり


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