先日公開された映画『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』を観賞してきたので、その感想などを書いていきます。
結論からいうと、前作と比べるとキャラや話の盛り上がりなどがパワーダウンしたかなと感じてしまいました。
けれども作品単体として見れば良作の部類で、今年観てきた映画の中でも上位に入るほどの面白さでした♪
まぁ前作が傑作すぎたから仕方ないのかもしれませんね(;’∀’)
大迫力の戦闘シーンをでっかいスクリーンで堪能する価値は十分にあります!!
・壮大なスケールの作品が好きな方。
・迫力あるアクションを観たい方。
・ローマの歴史が好きな方。
前作『グラディエーター
注)以下重要なネタバレがあるので、閲覧される際はご注意ください。
作品概要
ルシアス
:ポール・メスカル(武内駿輔)
アカシウス
:ペドロ・パスカル(山寺宏一)
マクリヌス
:デンゼル・ワシントン(大塚明夫)
ルッシラ
:コニー・ニールセン(沢海陽子)
ゲタ
:ジョセフ・クイン(宮野真守)
カラカラ
:フレッド・ヘッキンジャー(梶裕貴)
など
【2024年公開】上映時間:148分
監督は前作に引き続き、『エイリアン
前作からコニー・ニールセンがルッシラを続投し、成長したルシアスを今後の活躍が見もののポール・メスカルが演じています。
脇にペドロ・パスカルがローマ帝国の将軍アカシウスを、名優デンゼル・ワシントンが謎の奴隷商人マクリヌスと、実力ある俳優たちで固められています
ざっくりあらすじ
前作から数十年後、成長したルシアスは平穏な地で妻と幸せに暮らしていたが、ローマ帝国の侵攻により愛する妻を将軍アカシウスに殺されてしまい、ルシアスは奴隷として捕らえられてしまう。
奴隷商人マクリヌスに気に入られたルシアスは、ローマの闘技場コロセウムで剣闘士として出場し、妻の仇である将軍アカシウスに復讐することを胸に秘めて数々の功績を挙げていくのであった・・・
残念だった点(ネタバレあり)
重要キャラの死に方が雑過ぎる
謀反を企てた将軍アカシウスは捕まり、処罰で剣闘士としてルシアスと対決することになります。
結果アカシウスはルシアスに敗れてしまいますが、その直後に取り囲んでいたローマ兵士たちから弓矢を一斉に浴びせられてしまう、あっけない最期を遂げてしまいます。
魅力的な人物であったので、最後まで活躍するのかと思いきや、物語中盤に突如退場してしまう残念な展開でもったいなく感じてしまいました。
ルッシラに関しては、夫であるアカシウスと共に捕まり、終盤マクリヌスに弓矢を射られて死んでしまいます。
前作ではヒロイン的ポジションで好きな人物だったのに、こうもあっさりと死んでしまったのが残念極まりないです。
一部悪役キャラの魅力が欠けてしまっている
本作では悪役であるゲタとカラカラの皇帝兄弟は、共に残酷非道な人物として描かれていますが、いまいち魅力に欠けるキャラで、パンチの弱い悪役でありました。
前作の悪役であるコモドゥスは、ギラギラした残虐性を放ち、身震いするほどの冷酷感など悪のカリスマ性を持ち合わせていたので、余計に比較してしまうと今作の皇帝兄弟は悪役としての魅力が弱いと感じてしまいました。
けれどもデンゼル・ワシントンがしっかりと悪役ポジションを担っていたので安心しました♪
ちなみにゲタとカラカラの二人とも呆気なく退場してしてしまいます(笑)
主役の存在感が薄い
ルシアスからは、前作の主人公であるマキシマスのような力強さや、リーダーシップを発揮するカリスマ性を感じられなかったのが少し残念でした。
デンゼル・ワシントン演じるマクリヌスの圧倒的存在感に若干喰われ気味で、主役としての存在感が薄れてしまっているのもマイナスポイントでした。
また、母親のルッシラが目の前で死んだのに、反応が淡白すぎるのも気になってしまいました。
耳に残る音楽がなかった
本作では前作のスコアを手掛けたハンス・ジマーは携わっておらず、代わりに愛弟子のハリー・グレッグソン=ウィリアムズが作中のスコアを手掛けています。
前作は気持ちが昂るような名曲が多かったのに対し、今作ではあまり耳に残るような音楽がありませんでした。
けどエンドロール手前で、僕のお気に入りである前作の名曲”now we are free“がかかるのは胸熱でした(≧▽≦)
本作のスコアを手掛けたハリー・グレッグソン=ウィリアムズですが、ゲーム『メタル・ギア・ソリッド』シリーズや『スパイ・ゲーム』などで耳に残る音楽を作り上げているので、素晴らしい作曲家であることには間違いありません!!
良かった点(ネタバレあり)
戦闘シーンは迫力満点で素晴らしい!!
冒頭のヌミディア侵攻からいっきにテンションが爆上がりでした!!
ローマ帝国の軍船がヌミディアに侵攻し、前作のゲルマニア征服を彷彿とさせるような大規模な戦闘シーンが展開されます。
両軍から雨の如く放たれる弓矢や火の鉄球が入り乱れ、船体や城壁が粉々になったり、あちこちで爆炎が巻き上がったりと大迫力の戦場シーンを堪能させられます(≧▽≦)
前作とはまたひと味違う闘技場でのバトル!!
本作の目玉である闘技場コロセウムのバトルでは、獰猛なサルやサイなどと対決したり、闘技場を海に見立てた海戦など、前作とはまたひと味違った面白みのあるバトルが用意されており、ワクワクしながら観ることが出来ました(^^♪
特に海戦シーンは迫力満点で、凶暴な人食いサメがウジャウジャ泳いでいる中、船と船がせめぎ合う重量感あるバトルに圧倒させられます!!
名優デンゼル・ワシントンの圧倒的存在感!!
先ほど書きましたが、デンゼル・ワシントンが主役を喰うぐらいの、圧倒的な存在感を終始放っていました。
スクリーンに映る度に重苦しい空気を醸し出し、観ているこちらも息が詰まるんじゃないかと思わせられるほどの存在感で気圧されてしまいます(笑)
ただひとつだけ不満があり、最後あっさりとルシアスに殺られてしまったのが残念で、もう少し見せ場を増やしてほしかったです。
さいごに
マキシマスの復讐劇を壮大なスケールで描いた前作と比較してしまうと、気になる点や少し残念な点が出てきてしまいますが、冒頭のヌミディア侵攻や闘技場でのバトルなど、飽きさせない迫力満点な映像満載で、壮大なスペクタクル史劇作品として観れば見応えは十分にあります!!
本作にかけたリドリー・スコット監督の凄まじい熱量を、ぜひ劇場で体感してみてはいかがでしょうか。
以上、映画『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』の紹介でした。
おわり
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